デリケートゾーンの問題って、ひとにはなかなか相談しにくいもの…。黒ずみやかゆみをケアする専用ソープを買ってみたり、VIOラインなどアンダーヘアの脱毛を考えてみたことはあるけれど、どうケアするのが“正解”なのか。
そんな悩みを抱える女性に対して「そもそもデリケートゾーンってどの部分かわかっていますか?」と疑問を投げかけるのは、産婦人科医の宋美玄先生。いままで漠然と「デリケートゾーン」と認識していたあの部分、もしかして誤ったケアをしているかも…?
勘違いしたまま、ケアをしてしまうと…
自分ではよく見えない場所だからこそ気になるデリケートゾーンまわり。汗をかく時期や生理中など、ムレやにおいが気になるときは、膣内まで入念に洗おうとしてしまいがち。
けれど、宋先生によれば「ゴシゴシ洗うことでにおいやかゆみが悪化することもある」のだそう。それってどういうこと?
結局「デリケートゾーン」ってどの部分のことなの?
じゃあ、デリケートゾーンはどこのことを指しているのか。洗わない方がいいってこと…?
“陰部全体”をデリケートゾーンと認識しているひとは意外と多いですね。“デリケートゾーン”は外陰部のこと。膣の外側のことを指します。V・Iの外側ですね。
コメント: 宋美玄先生
デリケートゾーンについては、腕や足などカラダの他の部位と同様に洗ってしまうひとが多いのも気になると、宋先生は言う。
女性のデリケートゾーンは粘膜に近い部分。刺激の少ない専用ソープを使うのがベストです。
コメント: 宋美玄先生
デリケートゾーンケアとしてアンダーヘアのお手入れも忘れずに。アンダーヘアが多いとムレるし、月経血やおりものが付着するため匂いの原因にもなります。ハサミで短く切るか専門機関で脱毛しましょう。
コメント: 宋美玄先生
デリケートゾーンに不安があると、彼の前で積極的に振る舞えないこともあるはず。ふだん見えないからこそ、いざというとき差が出る部分でもある。今夜のバスタイムから、正しい部位のケアを意識してみて。
取材協力/産婦人科医 宋美玄先生
健康な女性の膣内では、ラクトバチルス(デーデルライン桿菌)と呼ばれる善玉菌が働いて、乳酸菌をつくってくれます。この善玉菌によって、膣内は常に酸性に保たれているんですよ。
殺菌作用のあるソープを使うと、善玉菌が洗い流されてしまいます。そうすると、においの原因となる細菌が繁殖してしまったり、感染からカラダを守る自浄作用の働きが低下してしまったりすることも…。
コメント: 宋美玄先生