• 心地よく暮らす、ということ。STORYのある女

“好き”を仕事にしてるアノ人のお仕事論。「稼ぐために仕方なく…」は辞めた方がいい?

2017.12.26

30歳前後。新卒から勤めた会社で経験を積み、そろそろ違う経験をしてみたい。結婚を機に働き方を変えてみたい。「それなら、好きなことを仕事にしたい」。一度は考えたことがあるひとも少なくないはず。でも、簡単じゃないことくらいわかってる…!

スタイリストの大田由香梨さんは、今やファッションの枠を超え、衣食住<ライフスタイル>の全てをスタイリングする”ライフスタイリスト”として活動中。また、外苑前に「LAPAZ(ラパス)」というカフェを運営しているオーナーでもあり、「仕事」についてさまざまな相談を受けるのだそう。

そこで、大田さんの体験談と共に「好き」を仕事にするということについて伺った。

「LAPAZ」をオープンしたきっかけは、あの震災だった

出典: 大田さん提供

きっかけは2011年に起こった、東日本大震災。ファッションスタイリストに従事し、奔走していた頃、救援物資を送る活動を始めたという大田さん。

ブランドの売れ残り商品だったピンクのムートンブーツを被災地に贈り、おばあちゃんたちが履いている姿を見たとき、“トレンドを追いかけることだけがファッションではない”という想いが芽生えたそうだ。

いろんなひとの意見がわかれるタイミングだったから、地域のひとが集められるコミュニティをつくりたいと思いました。みんなのセカンドハウスみたいな「場所」がほしかったんです。

コメント: 大田さん

出典: 大田さん提供

出典: 大田さん提供

カフェを開きたい!と思いからLAPAZをオープンしたわけではなく、みんなが集まる場所だから心地良いインテリアを置きたいと考え、物件を探した大田さん。

気に入った物件の中に、カフェカウンターがある事を知りコーヒーを出そうと計画。そうしてバリスタになった仲間の彼女がたまたま料理が作れて…、後発的にカフェになったのだそう。

それはまるで、震災を機に大田さんの声に仲間が反応した結果、運命にも似た縁で道が開けたみたいに。

「好きなことを仕事にする」ということ

よく耳にする「好きなことを仕事にするのは良くない」という話。「趣味がなくなるのでは…」「それで本当に稼げるの?」など急に不安が頭をよぎる。けれど、大田さんの意見は違った。

大田さんにとって仕事は楽しめることで、自分のライフワークのひとつ。【仕事は大変なことで、趣味が楽しいこと】という風に分ける必要はないという。

出典: 大田さん提供

【好き→お金を稼ごう→じゃあ何をしよう】の発想はやめたほうがいい。好きなことを仕事にするって、【好き→没頭する→ひととは差別化できる能力を発揮できる→引き合いがある、対価を得られる】このサイクルを描けること

お金を稼がなきゃだから…と無理してやらなくちゃいけないことは、いずれその仕事がイヤになってしまう原因につながるから切り離して、本当に好きだと思えることだけに没頭するといいと思います。

コメント: 大田由香梨さん

また、大田さんにおすすめの本があると聞いた。『モチベーション革命稼ぐために働きたくない世代の解体書』という本で、著者はマッキンゼー、Google、ドコモ、楽天など有名企業13社のありとあらゆるチームで経験を積んだ尾原 和啓さん。

こちらの本でも紹介されているように、好きすぎて没頭していることをライフワーク化すると、「仕事をしている」感覚ではなく「好きなこと」をしている感覚で日々を過ごすこととなり、ストレスもなく充実する。それは、誰にも負けない“偏愛”が生み出した「自分しかできないこと」に繋がるはず。

まずは、自分の好きなことに忠実になることから。忙しかった日々が落ち着いて、ふと時間にゆとりが生まれる年末年始。これまでとこれからの仕事のこと人生のこと、ゆっくり考えてみない?

取材協力 Stylist/大田由香梨

Channelバックナンバー

心地よく暮らす、ということ。STORYのある女

配信日:火曜日(不定期)

積み重ねて生きていきたい女性のための、衣・食・住 ストーリーの描きかた

text : 本山典子

supervised by

スタイリスト/ライフスタイリスト
大田 由香梨

ファッション誌のスタイリストとしてキャリアをスタート。のちにその経験をベースに、衣食住の全てをスタイリングする”ライフスタイリスト”として活動。
by.Sチャンネル「心地よく暮らす、ということ。STORYのある女」で火曜日(不定期)配信中!

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