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「排卵日は妊娠しやすい時期」はカン違い? 女医に聞いた、女のカラダの真実を✓

2019.04.23

「生理」は経血ですぐにわかるけれど、「排卵日」はどのようにしてわかるの? そもそも「排卵とは何か」正直よくわからない…という女性は意外にも多い。
でも、自分の排卵日を知ることで、おりものや体温の変化だけでなく、妊娠しやすい時期やタイミングまで把握できるのだとか。

いずれは、結婚・出産をと考えているひとも、そうでないひとも知っておくべき「排卵日」に関する基本知識をご紹介。

「排卵痛はなぜ起こるの?」「目安がわかる排卵検査薬って?」「生理後にすぐ排卵することもあるの?」など、さまざまな疑問に対し産婦人科医の宋美玄先生がお答え。

-目次-

そもそも「排卵日」とは何? 具体的にいつのことなの?

「排卵」って自分でわかるものなの? “症状”や“痛み”はある?

「排卵日は妊娠しやすい時期」はウソ? もっとも妊娠確率が高まるタイミングは?

「排卵日」にセックスをしても妊娠しない? 妊娠する?

「排卵日」はどのようにして、わかるの? 予測できるの?

子宮頸管粘液(おりもの)で排卵日がわかる?


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そもそも「排卵日」とは何? 具体的にいつのことなの?

「排卵日」とは、その名のとおり「排卵が起こる日」。つまり、卵巣から卵子が飛び出し、卵管に入って受精を待つことを指す。

排卵日は、月経周期が28日の場合、次回生理開始予定日の14日前といわれていますが、ひとそれぞれです。

コメント: 宋美玄先生

「排卵」って自分でわかるものなの? “症状”や“痛み”はある?

次の生理がはじまる約2週間ほど前に起こる「排卵」。何の変化も感じないひともいれば、変化が起こる場合もあるそう。そのなかには「排卵痛」「排卵出血」などの症状が出るひともいると宋先生。

卵巣から卵子が飛び出し卵管に入る際に、卵子は壁を突き破るので出血するひともいるでしょう。「排卵出血」は異常ではなく、排卵した証ともいえます。また、ひとによっては下腹部に違和感がある「排卵痛」が起こるひともいますね。

コメント: 宋美玄先生

さらに、排卵すると体温が上がるので、基礎体温を管理しているひとなら排卵した時期がわかると宋先生。体調に変化がないひとなら、普通に生活していると「いつの間にか排卵している」ということも多いよう。

「排卵日は妊娠しやすい時期」はウソ? もっとも妊娠確率が高まるタイミングは?

よく「排卵日は妊娠しやすい」というウワサを聞く。けれど宋先生によると、実際は排卵日よりも前のほうが確率が高いそう。

妊娠の確率がより高まるのは、排卵する2~3日前のセックスです。精子は2~3日から長くて1週間ほど生きています。子宮の中でたくさんの精子が待っている状態で排卵が起こると、より妊娠の可能性が高まります。

コメント: 宋美玄先生

ということは、月経周期が短いひとなら生理の終わりごろ(排卵の約1週間前)のセックスから、十分に妊娠の可能性があるというわけ。

「排卵日」にセックスをしても妊娠しない? 妊娠する?

では、排卵した後のセックスなら妊娠しないのか? というと答えはNO。

卵子が生きているのは排卵して約24時間。排卵された時から卵の老化がはじまるので、排卵前よりは妊娠の可能性は低くなるものの、排卵直後なら妊娠の可能性は十分にあります。

コメント: 宋美玄先生

将来、子どもを産みたいと思ったときには「生理が終わったころから排卵日の間に、2日に1度くらいのペースでセックスをするのがおすすめです」と宋先生。

「排卵日」はどのようにして、わかるの? 予測できるの?

いまは妊娠したくないひとも、自分の排卵日は知っておくと便利。もし毎日体温をつけるのが面倒なひとなら、ドラッグストアなどで手に入る「排卵検査薬」で、排卵日を予測しておくと◎。

昔は、排卵したかどうかは病院でしか検査ができなかったんです。でも現在では、市販の排卵検査薬で簡単に検査できるので、クリニックでも患者さんに「持っておいてくださいね」とおすすめしています。

コメント: 宋美玄先生

生理不順のひとなら、排卵日を知ることで次回生理日を予測することができる。
また、排卵検査薬のなかには「妊娠可能性レベル」を知らせてくれる製品もあるから、将来の妊娠の可能性を知りたいひとにもうれしい。

子宮頸管粘液(おりもの)で排卵日がわかる?

「おりもの」の成分は子宮内膜や膣からの分泌物。膣内の自浄効果や、膣内へ細菌やウィルスなどが入ってくるのを防いでいる。一般的に、生理前には量が増えたり、排卵日近くなると白っぽくなったりすることが多い。

# 妊娠初期はおりものが増える?

よく聞くのが「妊娠発覚前に、おりものの変化で妊娠したかどうかをチェックした」という話。受精卵が着床すると、卵胞ホルモンであるエストロゲンが増えるため、普段よりも水っぽいおりものが分泌されたり、量が増えたと感じる女性も多いよう。

明らかにおりものの色やにおいなどの変化や異常が自分では感じることができない場合でも、クラミジアなどに感染していることもあります。おりものだけで自分の状態を判断するのは難しい場合もありますが、なにか少しでも気になることがあれば、すぐに婦人科へ。

コメント: 産婦人科医 宋美玄先生

いまはまだ妊娠の予定がないひとも、毎月の「排卵日」をチェックしておくことで、自分の身体の状況を把握できる。そういった日々の積み重ねが健康管理につながり、2人の将来のためにもなるはず。

取材協力/産婦人科医 宋美玄先生

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supervised by

産婦人科医 医学博士
宋 美玄

大阪大学医学部医学科卒業後、同大学産婦人科に入局。“カリスマ産婦人科医”として女性の悩み、セックス、性や妊娠などについて女性の立場から積極的な啓蒙活動を行う。
by.Sチャンネル「巷のビューティー神話にご用心。」で水曜日(隔週)配信中!

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