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「結婚しない女/結婚しないフリ女」の境界線。子供は諦める? 老後はどうするべき?

2018.08.08

ひと昔前と比べて「女性は適齢期が来たら結婚するもの」という固定観念はなくなりつつある。でも最近では、自分の意思で「結婚しない女性」と、強がっているだけで結婚しないフリをしている「結婚しないフリ女性」が存在しているよう。

「結婚しない女性」と「結婚しないフリ女性」の境界線はどこにあるのだろう? そんなちょっと怖い疑問や独身に対するアラサーたちの不安に対し、人気産婦人科医の宋美玄先生がアドバイス。

「結婚しない」という選択をする女性が増えてきている時代

「結婚しない女性が増えてきている」のはどうしてだろうか?

たとえば、話題になるドラマや映画などでは「バリバリ働く独身女性」をテーマにしたものも多く、また実際に雑誌やテレビなどで紹介されている働く女性のなかにも結婚していないけれど人生を謳歌しているというひとも多くいる。

そんな女性が増えたのは、女性の社会進出や共働きが一般的になった社会的背景も大きいといえる。

一個人としての意見ですが、仕事をする女性にとって結婚や出産はリスクであるとも言えます。働きたくないから扶養に入りたい、という女性にとっては結婚は良い制度ですが、仕事をし続けたい女性にとっては必ずしもそうではない。

結婚という形でなくとも、人生を一緒に乗り越えることのできる「ライフパートナー」と一緒に生きていくという選択もアリだと思います。

コメント: 宋美玄先生

「結婚できないんじゃない、本当にしたくないんです!」 アラサーの本音を調査

30歳を過ぎて未婚であると「あのひと結婚できないんだ」といわれることもしばしば…。でも「本当にしたくない!」と考えている女性も結構多いよう。

いまやっている仕事が大好きだし経済的にも不自由なく、現在の生活に不満がないのもあってか、結婚願望はありません。

コメント: 独身女性/30歳

いまが楽しい! 結婚して趣味を楽しむ時間がなくなってしまうのが嫌なので。

コメント: 独身女性/32歳

一人暮らしの自由気ままさに慣れてしまって、ひとと暮らすこと自体が不安です。

コメント: 独身女性/32歳

わざわざ家事や育児の負担が増える「結婚」を選択するメリットがわからないです。

コメント: 独身女性/34歳

親せき付き合いなどが面倒そう。お姑さん問題などもよく聞く話だし…。

コメント: 独身女性/28歳

結婚しない女性のなかに潜む「結婚しないフリ女」の特徴とは

変なプライドや意地から「私は結婚できないんじゃなくてしないだけ!」と思っていたのに、ふとした瞬間や寂しさを感じたときに「もしかして私、“結婚できない”のかな…まわりからもそう思われているんだろうか…」と急に落ち込んでしまったり。

結婚しないのか、結婚できないのかが気になってしまうということは、「マウンティング」や「格差」など、周囲からの目に惑わされているのかもしれません。そして意地になってしまうということは、本音では自分は結婚したいと思っているのかもしれません。

もっと、10年・15年と長いスパンで自分の人生について正直に考えてみてはいかがでしょうか。

コメント: 宋美玄先生

若い女性、男性…周囲の視線が気になるときはどうすればいい?

「私は自分の意思で結婚しない」と決めていても、やはり職場で「結婚しないの?」と聞かれたり、親や親せきから「結婚や子どものことちゃんと考えなさいよ」といわれたり…そんな風にまわりの意見が憂うつだったり、そんな言葉に揺らいでしまうときはどうすればいいの?

「周囲ひとたち」は、自分が70~80歳になったころにはもう付き合いがなくなっているかもしれませんし、そこまで意識すべきではないと思います。視線ばかり気にして、自分の生き方に迷いを持ってしまうのはもったいないのでは。

ちなみに、周囲の視線が気になるのは30代ごろだと思いますが、40歳をすぎるとまわりには色々な生き方をしている女性がいるので、他人の生き方を気にするひとも減ってくると思います。

コメント: 宋美玄先生

「結婚する」だけでなく「子どもを産む」についても同じこと

結婚しないと決めても「子どもを産むかどうか」の問題が出てくると、また悩んでしまったり。昔から「女性は結婚して子どもを産むもの」といわれてきたけれど、やっぱり女に生まれたからには子どもを産んでおくべきなのか…という迷いを感じている女性も多い。

「子どもが欲しい、このひとの子どもを産みたい」と思い、子どもを作ろうと考えているわけではないのであれば、無理に産む必要はないと思います。

患者さんのなかにも40歳を過ぎてから「女に生まれてきたからには産んでおきたい」とおっしゃる方もいますが、そういった強迫観念からきているのであれば悩む必要はないのでは。

ただし子どもが欲しいと思っているひとであれば、「このひとの子どもを産む」という相手が35歳くらいまでに見つかれば良いと思います。妊娠については、そこからトライしはじめるので十分だと思いますね。

コメント: 宋美玄先生

「結婚しない人生」を選択したとき不安なのは老後問題

結婚もしないし子どももいらないと思っていても、ふと「いまは仕事もあるし、趣味を楽しんだりパートナーとデートしたりと充実しているけれど、60歳や70歳と老後ひとりぼっちだと寂しくなって結婚しなかったことを後悔するのでは」と不安になってしまうこともある。やっぱり老後のことを考えたら…。

いまは結婚する気もないし子どもは欲しくないと思っているけれど、40歳を過ぎてから急に欲しくなったらどうしようと不安になることはあります。自分と血がつながっている子どもがいたほうが将来も安心ですよね。

コメント: 独身女性/34歳

仕事が充実しているし友だちもいるので、いまはまったく寂しいとは思いませんが、仕事を定年してから寂しさを感じたり、周りの友だちも全員結婚してしまったら旦那がいればよかったと思うかもと不安になります。

コメント: 独身女性/37歳

実際「結婚しない」と決めたひとのなかにも、老後は不安という声が多々…。そんな女性たちに向けて、宋先生からアドバイス。

「結婚することで老後も安心」という方もいますが、基本的には女性のほうが長生きをします。一般的には妻の方が15年長生きをするなんて話も。そして子どもを産んだとしてもいずれ独立してしまいます。

結婚したってしなくたって、どちらにせよ老後は一人になる可能性が高いのです。なので、「結婚=老後が安心」という考えは違うのではないでしょうか。

コメント: 宋美玄先生

「結婚しない」と心に決めていても、周囲の意見や視線などが気になることはあるし、全く気にしないというのは難しいもの。でも、その「周囲」のひとたちが自分の人生に一生関わるひとであるとは限らない。

「自分自身の人生をどう生きたいか」自分の本音にフォーカスして、どうするか選択していきたい。

取材協力/産婦人科医 宋美玄先生

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巷のビューティー神話にご用心。

配信日:水曜日(隔週)

巷のビューティー神話に、産婦人科医の宋美玄先生がお答え。

text : 松本果歩

supervised by

産婦人科医 医学博士
宋 美玄

大阪大学医学部医学科卒業後、同大学産婦人科に入局。“カリスマ産婦人科医”として女性の悩み、セックス、性や妊娠などについて女性の立場から積極的な啓蒙活動を行う。
by.Sチャンネル「巷のビューティー神話にご用心。」で水曜日(隔週)配信中!

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