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“大和なでしこ”の時代は終わり。ミス・ユニバースに学ぶ、女も憧れる「いい女」って?

2019.04.18

「物静かで控えめ」がよしとされてきた日本の大和なでしこ文化。それも悪くないけれど、女性の新しい在り方が見直されている現代。国際化が進むいま、「いい女の条件」にも少しずつ変化が。

国際的ミス・コンテスト「ミス・ユニバース」を目指す女性たちに向けて指導も行う、ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクターの美馬寛子さんによると、いまの時代に女性に求められるのはコミュニケーション能力なのだとか。くわしく話を伺った。

相手よりも劣っていると感じた瞬間に話せなくなる

美馬さんいわく、「ミス・ユニバース」において、このひとが代表にふさわしいと周囲が思う女性でも決勝に進めるひととそうでないひとがいるとのこと。その差のひとつが「コミュニケーション能力」。そんな、コミュニケーション能力において大切なことって何?

まず、ひと付き合いやコミュニケーションについて考える前に、「自分が何者なのか、どんな人間なのか」を知ることが大切。自分に自信がつくと、どういうひとと話しても「自分が劣っている」と思わなくなります。

反対に自分に自信がなく「劣っている」と感じた瞬間に、無意識に壁を作ってしまうもの。壁のなかに閉じこもってしまうと意識が外に向けられず、相手が何を話しているか考えられなくなります。相手を理解できなくなり、遠慮がちになって自分の意見が言えなくなることもあるでしょう。

コメント: ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター 美馬寛子さん

自分が何者なのかを知り、自信をもつことで初めて相手と通じ合う準備ができる。次の段階で必要なことは?

コミュニケーションに関してもうひとつ重要なのは、いろいろな知識をつけることです。会話中にどんなトピックが出てくるかは予測しきれないもの。あらゆる内容に対応できる知識を身につけておくと会話が盛り上がりやすいです。

コメント: ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター 美馬寛子さん

円滑なコミュニケーションのためにはレスポンスを早くすること。お互いの反応によってどんどんと会話が盛り上がったり、議論が深まったりするのだそう。

知識があるひとは聞き手が理解しやすいようにシンプルに話すので、コミュニケーション能力が高い印象を受けますね。受け答えの内容は意外なものでも大丈夫。YESを求めていたのにNOが返ってきたら、それに対して意見を述べられます。重要なのは分りやすいレスポンスを早く出すこと。

コミュニケーションのレベルが高いときって、会話のテンポがいいんです。話す内容に無駄がなく、目の前の相手にわかりやすいように話すと、相手も理解しやすく反応しやすい。レスポンスに対してお互いがどんどん意見を言える状態が理想だと思います。

コメント: ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター 美馬寛子さん

「自分をアピールできるひと」「相手の話を理解できるひと」が愛される

会話の内容が全て理解しきれなくても大丈夫。コミュニケーションにおいてベースとなるのは「あなたやその話題に興味があります」という姿勢。表情で気分を読み取ったり、こちらも発信してみるのがベター。

会話をするときは、「表情」を意識してみてください。練習してしまうとナチュラルに見えないので、あくまで意識するだけ。悲しいときは笑顔ではなく悲しそうな表情になりますよね。聞き手もその表情を読み取って、話し手が悲しんでいることがよく伝わります。

自分が聞き手なら、相手の表情から気持ちを読み取ってみる。話し手が言葉でうまく表現できなくても、会話の方向性がつかめます。すると相手に対して「自分がどのように答えていけるのか」がおのずとわかるものですよ。

コメント: ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター 美馬寛子さん

所属するコミュニティー以外のひととの交流を広げる

コミュニケーション能力を高めるには、“知識のストック”を持つことが◎。普段関わる固定のメンバーではなく、自分とは違うジャンル(職種など)のひととの会話から新しい知識を得られたり、発見ができたりするのだとか。

コミュニケーション能力を磨くには、職業・国籍・性別など、とにかくいろいろなジャンルの方と関わりましょう。会社に所属していると、日々関わるメンバーや会話のトピックは固定されがち。私も例外ではなく、「ミス・ユニバース」について考えてそれに関わるひとたちと会話をすることが多いです。専門分野について掘り下げられるいっぽうで、新しい見方や視野が広がりにくくなります。

全く違うジャンルのひとと話してみると、自分の「好き」が掘り下げられたり、新しい発見にも出会えます。「ファッションが好きだと思っていたけれど、実は服そのものよりも、どうやって生み出されるかに興味があった」「ファッションというよりも美しいもの全般が好きで、車の造形に興味を持ち始めた」といったように。

コメント: ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター 美馬寛子さん

限られた時間のなかで、人間としての魅力を高めること

インターネットが普及した時代、いままでよりも得られる情報は増えたけれど、それは自分のなかに蓄えられる知識とは少し違う…?

一方通行の本やメディアではなく、話し手の気持ちを感じ取り、意見を持ち、疑問や意見を表現してみることで、自分の知識になるのかも。

人間の価値は経験や知識の蓄積だと思うんです。1日は24時間というように時間に限りはあるけれど、そのなかでいかに経験値や知識を増やしていくかが重要。コミュニケーション能力を高めて多くのひとと関われば、会話によって相手が経験したことを疑似体験できる。経験はしていないけれどまとめとして知識が得られますよね。どんどん知識が増えて、人間として厚みが出ると思います。

本やインターネットももちろん素晴らしいですが、書き手の表情まではわかりませんし、疑問に思ったことをすぐに聞くことはできません。謎のままになることもありますし、誤解も生まれやすい。直接会って話を聞くことは知識として蓄積しやすいと思います。

コメント: ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター 美馬寛子さん

「多種多様なひとびとと交流ができて、物事を柔軟に考え行動できる女性こそが、いまの時代に本当に愛される女性なんだと私は思います」とインタビューを締めくくった美馬さん。

コミュニケーションをとるときには、まず壁を作らないこと。そのために自分が何者であるかを理解しておく。実際に会話をするときは、話し手の気持ちを素早く理解して、自分の意見を簡潔に述べる。会話を楽しめればさらに知識が増えて、人間としても女性としても魅力が増していく。

注意したいのは、結論を先延ばしにして前置きが長くなってしまう話し方。会話以前に、話し手自身が迷子になってしまって、トピックどころではなくなってしまうのでご注意を。

取材協力:ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター 美馬寛子

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text : Yoshiko

supervised by

ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター
美馬 寛子

08ミス・ユニバース・ジャパン。2018年よりミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクターに就任。ワールドクラスな目線で日本女性の美の可能性を広げている。
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