「週末寝溜め」は頭痛の原因!? 専門医に聞いた、働くアラサーの生活習慣OK/NG。おすすめツボや体操まで✔︎

2019.05.21

働くアラサー女性を悩ます、ふとしたときに起きる頭痛。生理痛やPMSのひとつ?それともストレスなど精神的なもの? 大人たるものその原因と対処法は知っておきたい。

頭痛専門医に聞いた、頭痛を悪化させてしまうやりがちな生活習慣や、美容のためにと食べていたけど実は大量摂取はよくない食材などNGなものをチェック。冷やす・温めるなど覚えておきたい対処法から、筆者の鍼灸師がおすすめしたいツボ押しマッサージまでご紹介。

-目次-

大人たるもの知っておきたい。頭痛の種類と原因

働くアラサー女性に多いのは片頭痛と緊張型頭痛

頭痛と女性ホルモンの関係

医師に聞いた、頭痛時のとっさの対処法

多忙系女子こそやりがち。頭痛を悪化させるNG生活習慣

鍼灸師直伝・頭痛が軽減される5つのツボ

“6秒”がポイント。ツボ押しのコツ

頭痛が起こりにくくなる生活習慣

バランスのとれた食事、積極的にとりたい食事

デスクワークは、15分に2,3分休憩を

夏でも全身浴でリラックス

今回お話を聞いたのはらいむらクリニック院長 來村昌紀(らいむら まさき)先生。
医薬学博士、日本脳神経外科学会脳神経外科専門医、国立病院機構認定臨床研修指導医、日本頭痛学会頭痛専門医・指導医、国際頭痛学会認定 Headache Master、日本東洋医学会 漢方専門医。

大人たるもの知っておきたい。頭痛の種類と原因

ひとくちに「頭痛」といってもその種類はさまざま。來村先生に聞いた頭痛の分類はこちら。

# 身体的な原因
いわゆる“頭痛持ち”と言われるのが「片頭痛」、肩こりなどからくるのが「緊張型頭痛」。

疾患や病気由来は…
・神経の刺激によっておこる神経痛
・頭部の外傷や脳腫瘍、くも膜下出血や脳出血などの脳血管障害(脳卒中)など脳の病気
・副鼻腔炎などの耳鼻科疾患、緑内障などの眼科疾患、顎関節症や咬み合わせの問題などからくる歯科領域の疾患

# 精神的な原因
ストレスや疲労、うつ病、統合失調症の一症状として頭痛がでる場合もある

そのほか風邪や髄膜炎、脳炎などの感染症や甲状腺のホルモン異常、貧血などでも頭痛がおこる場合があります。

めずらしい頭痛としては冷たいアイスクリームを食べたときに起こる「アイスクリーム頭痛」などもあります

コメント: 來村先生

働くアラサー女性に多いのは片頭痛と緊張型頭痛

若い女性に多いのは片頭痛と緊張型頭痛です。片頭痛の誘因としてはライフステージの変化によっておこる心身のストレス女性ホルモンの変動も影響します。また、多くの情報による脳の疲れなども関係すると言われています。

長時間同じ姿勢でのPC作業などのデスクワークは緊張型頭痛の原因になります

コメント: 來村先生

頭痛と女性ホルモンの関係

片頭痛は、生理前や排卵時に片頭痛が起きるケースが多く、女性ホルモンのエストロゲン分泌が減ると、血管の収縮や痛みをコントロールしているセロトニン分泌も減るので、普段より痛みに敏感に反応して頭痛になりやすいのだそう。

医師に聞いた、頭痛時のとっさの対処法

大事なプレゼン、アポ…働く女性たるもの、やすやすと休めないのが現実。頭痛があったときとっさの対処法を知っておきたいもの。先生に聞いた以下の方法を試してみて。

# 片頭痛は冷やすべし

片頭痛時のとっさの対処は、暗くて静かなお部屋で軽く頭を冷やして安静に。
濃いコーヒーやお茶を飲むことでやわらぐ場合もあります

コメント: 來村先生

#緊張性頭痛は温めるべし

緊張型頭痛のとっさの対処は、ホットタオルで肩や首を温めるストレッチやマッサージ、体操を。顎をすくめ肩をぎゅっとあげてからトンと降ろす“スットン体操”、両肘を背面で肘鉄するようにゆっくりと後ろに引く“肘鉄体操”をおすすめします

コメント: 來村先生

多忙系女子こそやりがち。頭痛を悪化させるNG生活習慣

健康や美容のために良かれと思ってやっていることが、頭痛を悪化させることも。特に仕事や予定を詰め込みがちな多忙系女性、必見です。

#「寝溜め」をする

睡眠は寝不足、寝過ぎでも頭痛を誘発するため、休みの日の寝溜めや、前日遅くまで起きたりせずに休みの日も普段と同じ時間に寝て起きることが大切です

コメント: 來村先生

睡眠過多になると、ストレスから解放されて副交感神経が優位になることで血管が拡がり、それが原因で頭痛が起きることも。適度な質の良い睡眠を心がけることが大切。

# 偏りのある食事をしている

コーヒーや栄養ドリンクなどでカフェインを取り過ぎると頭痛が悪化することもあります。コーヒーや緑茶などカフェインを含む飲み物は一日3杯くらいまでなら問題ないのですが、栄養ドリンクにはカフェインを多く含むものもあるため、併用には注意が必要です

コメント: 來村先生

健康によいと思って野菜サラダやフルーツを取り過ぎると体が冷えて頭痛の原因となることもあります

コメント: 來村先生

ダイエット本格化シーズン、食事の偏りにはご注意を! またチーズ、赤ワイン、チョコレートは頭痛を誘発すると言われており、大量摂取には注意したい。

# 光、音、匂いなどによる刺激

気分転換に天気の良い日にお出かけをしたり、映画やコンサートに行くと頭痛が悪化する場合がありますね。これは片頭痛持ちのひとはいろいろな刺激に敏感なひとが多いため、光や音、匂いの刺激に脳が過剰に反応し頭痛になってしまうのです。

外に出かけるときは帽子や眼鏡で光をカットしたり、音のうるさい時には耳栓をしたり、強い匂いなどはマスクなどで防御するとよいかもしれません

コメント: 來村先生

目に見えないものにも影響を受けてしまう、意外と繊細な私たち…。リフレッシュ方法も取捨選択を。

# 薬の飲み過ぎ

頭痛を治すために市販薬や処方薬でも飲み過ぎると鎮痛薬の使用過多による頭痛が起こる場合もあります。月に10日以上鎮痛薬を飲んでいる場合には注意が必要です。頭痛予防薬もあるので、頭痛の頻度が多い、あるいはいつもの頭痛薬が効かない場合には病院を受診されてくださいね

コメント: 來村先生

薬の常用もかえって頭痛を起こす原因になっている場合もあるから注意して。鎮痛薬だけでなく頭痛を予防する薬もあるので、気になることがあればすぐに病院へ。

鍼灸師直伝・頭痛が軽減される5つのツボ

ここで、鍼灸師である筆者がおすすめしたいツボとマッサージのコツをご紹介。

百会(ひゃくえ)、風池(ふうち)、肩井(けんせい)、合谷(ごうこく)、列決(れっけつ)

出典: 鍼灸師江波戸監修

# 百会(ひゃくえ)

頭のてっぺんにあるツボ。左右の耳の一番高いところを結ぶ線と、眉間の中央を通る線が交わる場所。

副交感神経を優位にしてリラックスに導いてくれるので、緊張性頭痛に。

# 風池(ふうち)

頭と首の境目あたりにあるツボ。首の外側を付け根から頭に向かって指でなで上げ、止まったうなじの中のくぼみ。

首や肩がほぐれ目の疲れもやわらぐので、緊張性頭痛に。

# 肩井(けんせい)

肩にあるツボ。首の付け根から指3本分外側あたり。

肩たたきをする時にたたく場所のイメージ。首肩がほぐれるので、緊張性頭痛に。

出典: 鍼灸師江波戸監修

# 合谷(ごうこく)

手にあるツボ。親指と人差し指の骨が交わるあたり。人差し指側のくぼみ。

血行が良くなり、首肩がほぐれ目の疲れも和らぐ。万能のツボと言われ、痛み全般にアプローチできる。緊張性頭痛と片頭痛両方に。

# 列決(れっけつ)

手首内側から肘に向かって指二本分位の場所にあるツボ。手の甲と手の内側の境目あたり。

「頭の痛みには列決」という有名なツボ。患部を刺激したくない片頭痛に。

“6秒”がポイント。ツボ押しマッサージのコツ

ツボを押す時は、指のひらで3秒かけてゆっくり押して、もう3秒かけて指の力を抜きながらもどす、この“6秒”のリズムがポイント。息を吐きながら押せばさらにGOOD。

このとき絶対に痛みを我慢して強く押さないように。痛みを感じると体は緊張してしまい、リラックスできず逆効果になってしまう。ひとつのツボにつき3回から5回を目安にツボ押しをしてみて。

頭痛が起こりにくくなる生活習慣

なるべくなら避けたい頭痛。日頃から頭痛が起こりにくい生活習慣を意識してみて。

頭痛を軽減するのに、普段から心がける事はまずは規則正しい生活、とくに睡眠を規則正しくする、バランスのとれた食事、適度な運動が大切です

コメント: 來村先生

バランスのとれた食事、積極的にとりたい食事

基本的にはお腹八分目であれば何を食べてもよいそう。

頭痛に良い食べ物としてはマグネシウムを多く含む、お味噌や豆腐、納豆、ビタミンB2を多く含むアーモンド、うなぎ、レバーなども頭痛によいとされていますが、旬のものを食べることを心がけて下さい。

頭痛のひとには冷え症のひとが多いため、生野菜や果物、お砂糖の入った甘い物の取り過ぎには注意が必要です。できるだけ、火の通った温かい飲み物、食べ物を心がけてください。野菜や果物類も料理に使って(カレーに入れたり、煮炊き物、炒め物など)火を通して食べれば大丈夫です

コメント: 來村先生

デスクワークは、15分に2,3分休憩を

肩がこる長時間の同じ姿勢でのパソコン作業やスマホも要注意です。猫背にならないよう姿勢を正しくして、15分に2,3分は休憩をいれてストレッチをしたりするのも有効です。ラジオ体操や15分くらいのウォーキングも有効。背筋を伸ばして大きく手をふって歩くと良いですね。

コメント: 來村先生

過労を避け、じぶんなりにストレスを解消できる方法を持つようにして。

夏でも全身浴でリラックス

入浴も大切です。夏でも湯船にお湯をはってゆっくりと入りリラックスして温めてください。あとは、夜はスマホやテレビ、パソコンを控え、脳に入ってくる情報をシャットアウトして脳を十分休ませてあげてくださいね

コメント: 來村先生

美容情報でも「全身浴が大事」と聞きなじんできた最近、習慣化していきたい。デジタル依存症な生活習慣も改めて見直したいところ。

ふとしたときに起こる「頭痛」はカラダの異変の証。敏感にキャッチして、内からの美
のため、あたりまえになってしまっている生活習慣を見直してみて。

取材協力 らいむらクリニック院長 來村昌紀(らいむら まさき)先生
医薬学博士、日本脳神経外科学会脳神経外科専門医、国立病院機構認定臨床研修指導医、日本頭痛学会頭痛専門医・指導医、国際頭痛学会認定 Headache Master、日本東洋医学会 漢方専門医。
和歌山県立医科大学、千葉大学大学院卒業後、和歌山県立医科大学附属病院にて一般内科(呼吸器、循環器、消化器、腎臓病)、皮膚科、病理、救命救急センター、脳神経外科を研修。その後、日本赤十字社和歌山医療センター脳神経外科 / 独立行政法人南和歌山医療センター脳神経 外科 / 和歌山県立医科大学付属紀北分院脳神経外科助教 / 千葉大学先端和漢診療学講座 / あきば 伝統医学クリニック 内科、小児科、在宅医療 / 証クリニック東京神田 漢方外来 / 千葉中央メディカルセンター脳神経外科 に勤め、2014年12月らいむらクリニック開設。

鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師/江波戸 恵美(えばとめぐみ)

1996年青山学院大学卒業後、商社に入社。退職後、鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。2015年渋谷にて、女性のための鍼灸治療院「Ema鍼灸マッサージ治療院」(会員制)を開業。1000人以上の働く女性や子育て中の女性を心身ともにサポート。東洋医学の啓蒙として執筆や記事監修も行う。スキンケア大学記事監修、ヤーマンメディリフト紹介動画出演など。毛髪診断士。

Recommend