アラサー女性に足りないのは「場数」。ラグビーW杯を手がけたデザイナーにきく、品格の育て方

2019.12.27

人生の転換期まっただなかにいるアラサー女性。ライフスタイルも、ファッションも、20代のままではちょっとイタい。素敵な大人の女性へとステップアップするために、気品や感性、知性、色気はどのように高めるべき?

世界を舞台に躍進するデザイナー・天津憂さんに、アラサー女性に向けてアドバイスをいただいた。

“気品”を備える女性の共通点

素敵に歳を重ねることは、魅力的な女性へと成長する絶対条件。20代とはひと味違う、本物の気品、感性、知性、色気を身にまとうアラサー女性の特徴とは?

一番の違いは経験値。経験を積み重ねていくほど、それは自信につながります。その自信が内側からおのずとわき出し、気品や感性となって現れるのではないでしょうか

コメント: 天津憂さん

仕事やプライベートで身につけた経験値は、女性を内面から磨き上げる。

10代や20代で得た経験は、まだ完全に自分のものにはなっていない。どこか上辺だけのように感じる。

ファッションに関しても、エレガントを掲げているブランドであるならば、20代のうちはうわべで服を着ているように見えてしまう。しっくりとなじんでくるのが、30代を過ぎてからなのかなという気がします

コメント: 天津憂さん

経験値は着こなしに反映される。

上辺だけの魅力は透けて見えるもの。いまは仕事や遊び、趣味、スクールなどを存分に楽しみ、経験値をたっぷりと蓄えたい。

日本のアラサー女性には「場数」が不足

出典: 天津さん提供

また、世界を広く見ている天津さんが、日本のアラサー女性に足りないものを指摘する。

海外に比べ、日本はパーティーシーンなど、洋服を選んで着ていく場が少ない。TPOに合わせてスタイリングする機会が、結婚式くらいしかないですよね。ファッションの観点からいうと、洋服を楽しむ経験値も不足していると思います

コメント: 天津憂さん

出典: 天津さん提供

ドレスアップできる場を作りたいと、天津さんはドレスコードイベント「SHIKI-志気,四季,色-」を定期的に企画。
“四季折々の美しい色を身にまとい、背筋を伸ばして優雅に歩き、日常とは違う気持ちを身にまとおう”“自信と勇気を身にまとい、志気を上げよう”との思いが込められている。

出典: 天津さん提供

仲間とSNSでつながっているのでみんなの行動は把握できるが、SNSでは過去の活動しか分からない。しかし、パーティーなどで顔を合わせると未来の話をする

例えば、『これからこんなことがやりたい』『じゃあその仕事を一緒にやろう!』と話が広がり、現実になる。そういう意味でも、社交場は大切です

コメント: 天津憂さん

出典: 天津さん提供

ドレスやヒールを持って出社し、仕事終わりに着替えてパーティーに出かける。より女を上げ、経験値アップにつながるそんな夜活も、ライフスタイルに加えていきたい。

世界を眺めるデザイナーは経験値をどう高めてる?

6月に開催された「G20大阪サミット2019」で、天津さんは配偶者プログラムの歌舞伎衣装や総合演出を担当。
さらに、9月に開催された「ラグビーワールドカップ2019」では、開会式のパフォーマンスで着用する着物を手掛けた。

出典: 天津さん提供

「ラグビーワールドカップ2019」の開会式は、日本の古事記に基づき、八百万(やおよろず)の神を15人のスポーツであるラグビーに重ね、パフォーマンスで表現。

天津さんへのオーダーは、和服をイメージした近未来を思わせるコスチュームだった。

僕自身がもともとラグビー経験者ということもあり、15人でラグビーのポジショニングとリンクさせ、役割と動きをデザインに落とし込みました。

実は、数年前に雑誌のインタビューで『いつかラグビーにかかわる仕事がしたい』とう話を記事にしていただいたことがあるんです。それが、今回実現した。こういう伏線を回収できたときが面白いですね

コメント: 天津憂さん

出典: 天津さん提供

着実に日本を代表するデザイナーへと進化を続ける天津さんの、経験値アップ方法とは?

特に意識していませんが、やっていく仕事や遊びを通じて、自然と磨かれているのかもしれません。

いろんな人を見て、仕事をして、それが知識となり、経験値アップ
につながっていると思います

コメント: 天津憂さん

夢で終わらせることなく、ひとつひとつ具現化していく。

豊かな経験の延長線に成功はある。人生の経験値を高め、気品や知性があふれ出る素敵なアラサーを目指したい。

取材協力 ファッションデザイナー/天津 憂

text : 松本美香

supervised by

ファッションデザイナー
天津 憂

Hanae Mori manuscritデザイナー。NYで活躍し、帰国後も内閣総理大臣賞ほか数々の賞を受賞。現在ウエディングラインも展開し、大きな支持を集める。

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