マスク着用の日々、今までとメイクが変わったり、肌トラブルがあらわれたり…。そんな今こそ、クレンジングを見直すタイミング。じぶんに合う選びかたや、肌のコンディション次第で、パーツごとにクレンジングを使い分ける“W使いテク”を美容家・山本未奈子さんが伝授します。
一般的な油性成分の配合量


「乾燥肌の人が洗浄力の高いオイルタイプを使い続けると、必要な皮脂まで奪われ、肌が乾いて敏感肌を招くことに。逆に、脂性肌の人が洗浄力の低いミルクタイプを使い続けると余分な皮脂が落ちずに、毛穴が詰まって黒ずんでしまうんです。だから、肌タイプでクレンジングを選ぶことが大切です」
「肌が潤い不足でカサつく乾燥肌はクリームタイプ、皮脂が出やすくベタつく脂性肌はオイルやバームタイプ、おでこや鼻は皮脂がでて、頬やあごが乾燥する混合肌はジェルやミルクタイプがおすすめです」
乾燥肌におすすめのクレンジング

天然繊維を極小サイズにしたパウダーが肌に負担をかけずに、余分な皮脂や汚れをオフ。整肌成分やエモリエント成分が洗い上がりの肌をしっとり整える。W洗顔不要。

「肌の乾燥が気になる日やメイクが薄いときに◎。なめらかなクリームが肌に優しく広がり、後肌もしっとり柔らか。生理前や生理中の肌が敏感なときにも使える秀品です」
脂性肌におすすめのクレンジング

※2020年8月28日発売予定
ウォータープルーフのメイクにも素早くなじんでしっかり落としながら、キメに入り込んだ大気汚染物質も一緒にオフ。肌の水分や油分、㏗バランスを崩さず、健やかに保つ。

「皮脂分泌が多い肌にぴったり。サラリとしたオイルがメイクオフしながらも、肌の乾燥を防ぎ、ふっくら肌に洗い上げます。上品なはちみつの香りにも癒されます」
混合肌におすすめのクレンジング

皮脂汚れも毛穴詰まりも浮かせて、すっきりオフ。ツボクサエキスやオウゴン根エキスなどの美容成分がたっぷり配合され、つっぱり感のない、透明肌に洗い上げる。W洗顔不要。

「ぷっくりジェルクリームがみるみるオイルに変わって肌に広がるから擦ることなく、メイクオフが可能。ポイントメイクを落とせる洗浄力を持ちつつ、肌に潤いを与えます」
マスクの長時間の使用で、肌にトラブルが起こったり、マスクを着用することでメイクを変えたなら、クレンジングの見直しをするタイミング!

「いつもは、肌タイプに合わせてクレンジングのテクスチャーを選ぶのがベスト。でも、肌トラブルを起こしているなら、それに合わせてクレンジングもスキンケア全般も“守り”アイテムをセレクトしましょう。また、メイクの濃淡でクレンジングを選ぶのもメイク残りを防いで健やか肌を保つためには必要です」
マスク擦れやストレスで肌が敏感になっている人に
おすすめのクレンジング

独自のスムースオイルなど、多様なオイルを高配合。コクのあるテクスチャーが油性のメイクを浮き上がらせ、スピーディにオフ。バリア機能を整え、潤いを逃さない肌に導く。

「こっくりとした厚みのあるテクスチャーが素早く乳化し、肌に余計な負担がかかりません。肌が敏感に傾いたときにも優しく包んでくれるので頼もしいクレンジングです」
マスクの蒸れによる黒ずみ毛穴に悩む人に
おすすめのクレンジング

ザ クレンジングバーム クリア 90g
3,600円+税
クレンジングと同時に、洗顔、角質ケア、マッサージケア、保湿ケアが完了。毛穴をほぐして角栓が排出しやすい状態に導き、汚れを一掃。酸化皮脂を抑制する成分が黒ずみ毛穴に働きかける。

「植物由来の洗浄成分が古い角質や毛穴に詰まった汚れもすっきり取り除きます。毛穴をキュッと引き締める成分も入っているのでマスク蒸れを感じている人は使ってみて」
エイジングによる開き毛穴が気になる人に
おすすめのクレンジング

クレンジング、洗顔、ピーリング、温感マッサージ、温感パック機能を備えたW洗顔不要の高機能メイク落とし。毛穴に入り込んだメイクや皮脂、不要な角質を吸着し、取り除く。

「たるみ毛穴ケアに最適なビタミンCや肌のキメを整えるナイアシンアミドなどが配合され、使う度に肌が潤い、ハリアップを実感。乾燥や紫外線からも肌を守ってくれます」
肌に負担をかけず、優しいナチュラルメイクの日が増えた人に
おすすめのクレンジング

※2020年9月16日発売予定
クッション性に優れたジェルが肌の上でオイルに変わり、素早くメイクを巻き込んで落とす。植物由来成分を詰め込んだ独自成分ITOWAが潤いバリアを高め、肌も健やかに。

「メイクをなじませる際の摩擦による肌負担に着目した処方です。みずみずしいジェルがなめらかに広がり、メイクを優しく取り除きます。低刺激なところも高ポイントです」
毛穴レスなフラット肌命高密着系ベースメイクに
ハマっている人に
おすすめのクレンジング

高い洗浄力とフレッシュな洗い上がりをもつクレンジングオイルの泡タイプ。濃密な泡がスピーディに肌を包み、ロングラスティングタイプのメイクもしっかり落とす。

「フォームだけど、クレンジングという発想が◎。人の皮脂成分と同じ成分を含むと言われている日本産椿オイルが肌にしっとりなじんで、肌ケアしながら密着性が高いメイクを落とします」
マスクから出るパーツ目元メイクを注力している人に
おすすめのクレンジング

シコンエキスの赤色を生かした油溶性エキスと植物由来の水溶性エキスからなる2層タイプ。ウォータープルーフマスカラもティントリップも素早く落とし、乾燥を防ぐ。

「落ちにくいポイントメイクをしっかり落とし、色素沈着を防いでくれます。アイメイクは擦らず、コットンでつまむようにオフするとGOOD。豊かな香りもお気に入りです」
部分的な肌トラブルがあるときのクレンジングは?

「肌状態に合わせて2種類のクレンジングを組み合わせるテクを覚えておくと◎。肌トラブルのない部分は、肌タイプに合わせたクレンジングを使い、トラブルがあるパーツだけ、トラブルに適したクレンジングを使うと、メイクオフしながら肌を労わることができます。組み合わせる場合は、洗浄力の低い→高いの順番にクレンジングを使うといいでしょう」
メイク残りが気になったら?

「クレンジングは擦らず優しく刺激を与えないように行うのがポイント。もし目元のメイク残りが気になるようなら、綿棒にアイクリームをつけて拭くように取りましょう」
お風呂でのメイクオフの注意点は?

「シャワーで洗い流してもいいですが、水圧が高すぎると肌を痛めることに。そして、40℃以下のぬるま湯で洗うように。高温だと肌を守るために必要な皮脂まで流されてしまうので注意してください」
日焼け止めもクレンジングが必要?

「メイクしない日、一日中家にいるときも、美肌を保つためには日焼け止めが必須。だから、クレンジングも毎日必要です」
自分の肌に合ったクレンジングを使うことが美肌への第一歩。この機会に、クレンジングを見直してみて。
Profile

美容家
山本 未奈子さん
NY州認定ビューティーセラピスト/英国ITEC認定国際ビューティースペシャリスト。NYの美容学校で非常勤講師を務め、帰国後にMNC New York株式会社設立。現在は化粧品、スパ事業など「全ての女性が美を通じて充実した日々を送れるよう支援する」をモットーに多方面で活躍。
「違いは、油性成分の配合比率です。油性成分は、肌の上で水分と油分をなじませ、乳化させてメイクを落とします。だから、油性成分が高配合されているクレンジングは、洗い流すための乳化剤(洗浄成分)もたくさん必要なので洗浄力が高いのです」