2020年秋冬、最旬の目もとをつくるのに欠かせないイットカラーといえば「赤:RED」。ブラウンやピンクといった王道カラーも、赤みの強いアイテムが続々登場。そこで今回は「赤みアイシャドウ」にフィーチャー。いま大人気のヘア&メイクアップアーティスト・イガリシノブさんが、赤みの魅力やメイクのコツを教えてくれた。(写真は編集部による参考画像です)

Hair&Make up Artist
イガリシノブ
BEAUTRIUM所属。ファッション誌などに複数連載を持ち、雑誌・広告などのヘアメイクを手掛けるほか、「WHOMEE」「BABYMEE」の化粧品開発ディレクターや、メイク講師としても幅広く活動。似合わせのテクニックやユニークな発想で、おしゃれ顔をつくる達人。独自の発想とテクニックで提案するメイクアップは、国内のみならずアジアでもブームを巻き起こし、多くの女優・モデルから支持される人気アーティスト。
赤=腫れぼったくなると思っているひとがすごく多いけれど、その考え自体がもう昔の赤!いまは、目のまわりのくすみを整えてくれる優秀な赤がいろんなブランドから登場しています。
黒のアイラインが“目力”というのに対して、赤みアイシャドウは目の印象が“断然可愛く”なる♡ 黒や茶色は万人に似合うわけではないし目がくぼんで見えてしまうから、結構頑張ってメイクしないと目が“前にでてこない”。でも、赤みアイシャドウならみんなに似合う!さっと塗るだけでぐんと可愛らしい印象になるし、ラメとの相性も抜群。
赤といっても、オレンジみのある赤や、黄みがかった赤、など種類はさまざまなので、色の見極めは重要ですよ。

去年のAWは、オレンジみのある赤をアイシャドウに使ってマスカラはしない “抜け感”を重視した目もとに、アイブロウは赤みを効かせたキリッと眉がトレンドでした。一方2020年のAWは、マスクで頬から下が覆われてしまうことで抜け感がなくなり、目がくぼんで見えてしまうため、目がしっかりと“前に出てくる”ようなアイメイクがポイントです。
目もとは抜け感ではなく、イエローやアンバーグロウがベースに入っているような引き締まった印象の赤みアイシャドウに、グリーンのマスカラやアイラインを合わせるのがおすすめ。アイブロウは、目もとを引き締めるぶんちょっと薄めが気分。眉に赤みを足してしまうとマスクも相まってふてぶてしく見えてしまうので、オレンジブラウンに仕上げると◎

トーンアップ下地やコントロールカラーを使って、丁寧に仕上げる。ピンクベースで光ツヤっぽい肌にするか、水色ですっきりとしたツヤ肌に。
アイメイクとのバランスを考慮して、オレンジみのあるブラウンで抜け感を重視した眉に。ピンクや薄めのパープルを重ねるのもおすすめ。
黄色みの強い赤のアイシャドウ、またはアイシャドウベースにイエローを仕込んでから赤を重ねる。グリーンのマスカラでアクセントを。
マスカラを塗るならチークはしない、マスカラをしないならチークを入れる。といったように、どちらかでバランスを取るのが吉。
リップは気分にあわせて自由にたのしんでOK。真っ赤より、ダークでチェリーっぽい方が、いまっぽい。リップラインは取らずにラフにのせて。
2020年のAWコレクションでは、あらゆるブランドから赤みの入ったアイシャドウが続々とお目見え。数あるなかから、Lulucos by.S編集部がおすすめの8アイテムをピックアップ。


色ごとに絶妙に調整されたつきやのび、発色。これらが互いに交わって、絶妙な抜け感がうまれるアイシャドウ。まぶたの上で透けるように色づく赤にオレンジとゴールドラメの華やかさが重なり、締め色で影を落とすことで、儚さと芯の強さが共存する目もとに。


Aを上まぶた全体から眉下まで指でなじませる。Bをアイホールと下まぶた全体に指でのせる。Dを二重幅に入れ、最後にCを上まぶたのキワに入れ、引き締める。


溶け込むようにするすると伸び広がる2色のパウダー、ラセットブラウンとブライトリーベージュは肌なじみがよく、美しいグラデーションをノーテクニックで叶え、ナチュラルで立体感のある目もとに仕上げる。繊細なパールが自然なツヤを与え、上品で魅惑的な印象を演出。


ブラシまたはチップでBを上まぶた全体にのせ、下まぶたにもBを全体にのせる。Aを上まぶたの二重幅と、下まぶたの目尻1/3にくの字になるように入れる。


色名の意味は「無垢と挑発」。ピンク=かわいい存在という概念を超え、挑発するかのように大胆不敵な目もとに。なめらかなサテンのツヤをもつピーチ、パール、プラムが、深いマットブラウンとコントラストを成し、センシュアルでありながらも情熱的な雰囲気を醸す。


Aを上まぶた全体から眉下まで広くのせ、下まぶた全体にものせる。Bを上まぶたの二重幅よりもやや広めに重ねる。Cを二重幅に入れ、Dを目のキワにぼかすようにして入れる。


かつてクチュリエがショウの中盤に登場させた、鮮やかな印象のレッドドレスをイメージ。スパイシーレッドの魅惑的なアイを叶えてくれる。クリーミーで心地よい生質感のテクスチャー、まるでノーメイクのような軽やかなつけ心地なのに、鮮やかな発色が長時間続く。


Bをベースとして上まぶた全体にのせる。Aを二重幅より広めに入れ、下まぶたにも入れる。最後にCを上まぶたの中央と眉下にのせ、光をキャッチ。ADEの組み合わせもおすすめ。


バームのような質感で素肌を透かし、ツヤのある仕上がりを叶えるアイカラー。雨に濡れたような陰りのあるローズが、目もと本来のくすみを生かしこなれ感を醸す。「アイシャドウも肌の延長線上」だからこそ、肌に溶け込む無理のない立体的な目もとへ。

適量を指またはチップにとり、目もとにとんとんと叩き込むようにしながらぼかすように塗布する。上まぶた全体と、下まぶたにものせる。


イガリシノブがプロデュースする、オンナのコを可愛くする色を厳選したこだわりのパレット。これでもか、というほど色気をたっぷり詰め込んだレッドピンクは、使い方次第で表情は無限大。グリーンやレッドなど、プレイフルなマスカラとも相性抜群!


チップまたはブラシを使って、Bをまぶた全体にふんわりとのせる。Cを上まぶたの二重幅に沿ってBとぼかすようにしてのせる。Aを下まぶた全体にのせる。


色と輝き、クリームベースとパウダー、という質感違いの2色を重ねて、単色では表現できないニュアンスのある陰影をもたらす。ミステリアスな奥行きと、さりげなくエモーショナルな“透き通る感”で魅惑的なまなざしの完成。


クリームベース(A)を目のキワからアイホールまでのばし、湿式アイシャドウ(B)をまぶた全体に広げる。


まぶたに薄く密着するクリームカラーを、自由に重ねて仕上げるという新提案。シームレスなグラデーションは輝きを揺らめかせながら、目もと本来の深みを引き出してくれる。表情を穏やかに印象づけるチェスナットブラウンパレットで、温もりのあるまなざしに。


Bを薬指でアイホール全体と、小指で下まぶたにものせる。Cを目のキワと目尻のくぼみにのせて、陰影をプラス。Aを薬指にとり、アイホール内側から中央に向かって重ねる。最後にDを目頭にのせる。